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検査値の見方

尿検査の結果の見方|比重・pH・蛋白・潜血・沈渣の意味

この記事でわかること

  • 尿検査の結果の紙に、どんな項目がならぶか
  • 比重・pH・蛋白・糖・潜血・沈渣などの意味
  • 採り方で結果が変わることと、前回と比べる記録のしかた

健康診断や、おしっこのトラブルで受けた尿検査。結果の紙をもらったものの、「比重」「潜血」「沈渣」…と、むずかしい言葉がならんでいて、よくわからなかった、ということはありませんか。

この記事では、アメリカの動物病院グループVCAの解説をもとに、それぞれの項目が何を見ているのか をやさしくまとめました。

この記事は、結果を判断するためのものではありません。うちの子の結果は、紙に書かれた基準値と、獣医さんの説明で見てください。

結果の紙の見本(イメージ)尿検査 ◯年◯月◯日見た目色・にごり比重1.0◯◯試験紙でわかる項目pH    ◯.◯蛋白 (ー)糖   (ー)ケトン体(ー)潜血  (ー)ビリルビン(ー)沈渣(顕微鏡で見る)赤血球・白血球・細菌結晶・細胞 など
結果の紙の形や項目の名前は、病院や検査機関によってちがいます。

項目ごとに、何を見ているの?

見た目(色・にごり)

VCAの解説では、ふつうのおしっこは、うすい黄色〜こはく色で、すきとおっている〜少しにごっているくらい、とされています。にごりは、血液や炎症の細胞、結晶、粘液などがまじっていることが多い、とされています。

比重(おしっこのこさ)

比重おしっこが、どのくらいこいかを見ます。腎臓がおしっこをこくできているかの手がかり
試験紙の項目pH・蛋白・糖・ケトン体・潜血・ビリルビンなど。色の変わり方で見ます
沈渣おしっこを遠心分離して、しずんだものを顕微鏡で見ます

VCAの解説では、比重は おしっこのこさ を見ていて、健康な腎臓はおしっこをこくすることができる、とされています。うすいおしっこが続くときは、腎臓の病気などのことがあるので、くわしく調べることがある、とされています。ただし、1回だけうすかったからといって、それだけで心配なわけではない とも書かれています。お水をたくさん飲んでいるときなども、うすくなります。

試験紙でわかる項目

  • pH:おしっこが酸性よりか、アルカリ性よりか。VCAの解説では、ごはんでも変わるが、ふつうの範囲から外れるときは、感染や体の代謝の病気と関わることが多い、とされています
  • 蛋白:こいおしっこに少し出るのは、ふつうはあまり心配ないとされます。うすいおしっこに出るときは、腎臓の病気のはじまりのことがあるので調べる、とされています。くわしく見るために、尿蛋白とクレアチニンの比(UPC)を測ることもあります
  • 糖:健康な猫のおしっこには出ないとされています
  • ケトン体:体が脂肪をたくさん使って、エネルギーにしているときに出ます
  • 潜血:おしっこの通り道のどこかで出血しているときに出ることが多いとされます。ただし、採り方によって少しまじることもある、とされています
  • ビリルビン:VCAの解説では、健康な猫ではふつう出ないとされていて、出たときはいつも調べるように、とされています

沈渣(顕微鏡で見るもの)

VCAの解説では、赤血球・白血球・細菌・結晶・細胞などを見ます。結晶が見つかっても、いつも病気というわけではない とされていて、採ってから時間がたつと、あとから結晶ができることもある、とされています。

むずかしい名前がいっぱいだけど、「こさ」「試験紙」「顕微鏡」の3つに分けると、ちょっとわかりやすくなるよ。

基準値は、検査機関ごとにちがう

結果の紙の「基準値」や「参考範囲」は、検査する機関や機械によってちがいます。たとえば、動物の検査を行う富士フイルム VET システムズは、猫の尿比重の参考基準範囲を1.035〜1.060としていますが、ほかの機関では数字がちがうことがあります。

ポイントネットで見た数字と比べるより、うちの子の結果の紙に書かれた基準値と、うちの子の前回の結果と比べてみてください。ひとつの数字だけで、よしあしは決まりません。

採り方で、結果が変わることがある

VCAの解説では、おしっこの採り方には、おなかから針で膀胱のおしっこを採る方法(膀胱穿刺)、細い管を入れて採る方法、ふつうにしたおしっこを途中で受ける方法などがあります。おうちで受けたおしっこは、まわりの汚れや細菌がまじりやすい とされています。

採り方と結果病院で膀胱からまわりの汚れがまじりにくいおうちで受ける汚れや細菌がまじりやすい早めに持っていく
VCAの解説をもとにした図です。どの採り方がよいかは、獣医さんが調べたいことで変わります。

おうちでのおしっこの採り方と、持っていくまでの保存は、おうちで猫のおしっこを採る方法でくわしくまとめています。

結果を聞いたら、こんなときは相談を

次の健診で見ていけばよいことが多い
  • 獣医さんから「経過を見ましょう」と言われた
  • 元気・食欲・おしっこの回数がいつもどおり
早めに相談したい
  • おしっこの回数や量が、急に増えた・減った
  • おしっこに血がまじる、色がこい・赤い
  • トイレに何度も行く、痛そうに鳴く
  • お水をたくさん飲むようになった
すぐに動物病院へトイレで何度も力んでいるのに、おしっこが出ない・少ししか出ないときは、検査の結果を待たずに、すぐに動物病院に連絡してください。とくに男の子は、尿道がつまると命にかかわることがあります。ぐったりしている、吐く、というときも急ぎです。おしっこの回数のチェックは猫のおしっこの回数や量が増えたときのチェックポイントにまとめています。

記録するときは

  • 検査した日と、検査機関
  • 採り方(病院で採った・おうちで採った)と、採った時間
  • 比重・pH・蛋白・潜血などの結果と、その日の基準値
  • 沈渣で見つかったもの
  • 獣医さんの説明のメモ

前回と並べて比べる方法は、健康診断の結果を記録して前回と比べるでまとめています。シニアの子は、AAHAのシニアケアのガイドラインで、尿検査を6〜12か月ごとにすることが目安とされています。

まとめ

尿検査は、「こさ(比重)」「試験紙でわかる項目」「顕微鏡で見る沈渣」の3つに分けると、わかりやすくなります。基準値は検査機関ごとにちがうので、ネットの数字より、うちの子の前回の結果と比べて、獣医さんといっしょに見ていきましょう。おしっこが出ないときは、結果を待たずに、すぐに動物病院へ連絡してくださいね。

この記事は、診断や治療のためのものではありません。いつもとちがう様子が続くとき、急に具合が悪くなったときは、早めにかかりつけの獣医さんに相談してください。

参考にした情報

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