診断ではなく「記録」と「獣医さんへの相談の準備」のための情報をお届けしています
検査値の見方

健康診断の結果を記録して前回と比べる|表の作り方と見るポイント

この記事でわかること

  • 前回と今回を並べる表の作り方
  • 比べるときに気をつけたいこと(検査機関・単位・条件)
  • 変化に気づいたときに相談したいこと

健康診断の結果の紙。もらったときは見るけれど、そのまま引き出しにしまって、次の年にはどこにあるかわからない…ということはありませんか。

健康診断の結果は、前回と比べたときに、いちばん役に立ちます。数字が基準の範囲に入っていても、前回から少しずつ動いていることに気づけるからです。この記事では、結果を並べて記録する方法をまとめました。

前回と今回を並べる(イメージ)項目前回今回変化体重BUNCRE尿比重◯.◯kg◯.◯kg◯◯◯◯◯.◯◯.◯1.0◯◯1.0◯◯↓ 減った→ 同じ↑ 上がった→ 同じ検査機関・単位・その日の基準値も書く
数字は入っていない見本です。項目は、うちの子が受けた検査に合わせて変えてください。

どうして「前回と比べる」のが大切?

アメリカの獣医系団体AAHAとAAFPのガイドラインでは、子猫からおとなの猫は少なくとも年に1回、シニアの子は半年に1回の健康診断がすすめられています。毎回の結果を並べておくと、少しずつの変化 が見えてきます。

流れが見える1回の数字ではわからない、少しずつの変化に気づけます
獣医さんに伝えやすい病院を変えたときも、これまでの結果を見せられます
元気なときの数字いつもの数字を知っておくと、「いつもとちがう」がわかります

記録しておきたい項目

  • 検査した日と、検査した病院・検査機関
  • 体重と、体型(ボディコンディションスコアを言われたら、それも)
  • 血液検査:受けた項目の数字と単位(BUN・CREなど)
  • 尿検査:比重・蛋白・潜血など(尿検査の結果の見方)
  • その日の基準値(結果の紙に書かれている範囲)
  • 血圧(測ったとき)
  • 獣医さんの説明のメモ:「次は◯か月後に」など
  • その日のようす:ごはんを抜いて行ったか、こわがっていたか
  1. 結果の紙を写真に撮るもらったその日に。紙はクリアファイルにまとめて保管します
  2. 表に書き写す前回の列のとなりに、今回の数字を書きます
  3. 変化の欄をうめる上がった・下がった・同じ、くらいでじゅうぶんです
  4. 気になったことをメモ次の受診のときに聞きたいことを、そのとき書いておきます
1年前のぼくと、今のぼく。並べてみると、「ちょっとずつ変わってるね」がわかるんだって。

比べるときに気をつけたいこと

同じものどうしで比べる
  • 検査機関:基準値は検査機関や機械によってちがいます(IDEXXの資料など)。病院を変えたときは、数字をそのまま比べられないことがあります
  • 単位:mg/dL など、単位がちがうと数字の見え方が変わります
  • 条件:ごはんを食べてから行ったか、お水をたくさん飲んでいたかでも変わることがあります。BUNなどは、腎臓以外の理由でも動くとされています(猫の血液検査のBUN・CREとは?)

尿検査も、採り方で結果が変わることがある、とVCAの解説でされています。病院で採ったか、おうちで採ったかも、いっしょに書いておきましょう。

健診ごとの体重をつなぐと2年前1年前半年前今回少しずつ下がっている?
イメージの図です。1回ごとの差は小さくても、並べると流れが見えてきます。

変化に気づいたら

次の健診で見ていけばよいことが多い
  • 獣医さんから「経過を見ましょう」と言われている
  • 元気・食欲・お水・おしっこがいつもどおり
早めに相談したい
  • 体重が、健診ごとに減り続けている
  • 同じ項目が、続けて同じ向きに動いている
  • お水やおしっこが増えた、食欲が変わったなど、ふだんのようすにも変化がある

数字のよしあしを自分で決めずに、「前回とくらべて、こう変わっていました」と獣医さんに見せて、相談しましょう。体重の変化は体重チェックで、前回から何%変わったかを確かめられます。

すぐに動物病院へ健診の予定を待たずに、ぐったりしている、まる1日ほとんど食べない、何度も吐く、トイレで力んでいるのにおしっこが出ないときは、すぐに動物病院に連絡してください。

アプリで残すなら

紙の表もよいですが、mofuwariなら、体重や検査の結果、通院の記録をひとつにまとめて、獣医さんに見せられる形で残せます。何年分でも並べて見られるので、「前回と比べる」がかんたんになりますよ。次の健康診断の日の目安は、お世話カレンダーでどうぞ。

まとめ

健康診断の結果は、前回と並べて比べると、いちばん役に立ちます。検査した日・検査機関・単位・基準値もいっしょに書いて、同じものどうしで比べましょう。変化に気づいたら、自分で判断せずに、並べた表を獣医さんに見せて相談してくださいね。こつこつ続けた記録が、うちの子の「いつも」を教えてくれます。

この記事は、診断や治療のためのものではありません。いつもとちがう様子が続くとき、急に具合が悪くなったときは、早めにかかりつけの獣医さんに相談してください。

参考にした情報

この記事といっしょに使えるねこツール

きょうのうちの子を、30秒で記録してみませんか?

まいにち記録をつける

あわせて読みたい