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体重と体型

多頭飼いの健康管理のコツ|ごはん・トイレ・体重を1匹ずつ見るには

この記事でわかること

  • 多頭飼いで変化に気づきにくくなる理由と、1匹ずつ見るための工夫
  • ごはん・お水・トイレの数と置き方の目安
  • 1匹ずつの体重記録と、お世話の予定の管理のしかた

何匹かの猫と暮らすのは、にぎやかで、とてもしあわせな毎日ですよね。うちにも、シュー・ココア・シロの3匹がいます。

でも、多頭飼いならではのむずかしさもあります。ごはんのお皿が空になっていても、誰がどれだけ食べたのか はわからない。トイレにかたまりがたくさんあっても、どの子のおしっこか はわからない。1匹のときなら気づけた変化が、まぎれてしまいやすいんです。

この記事では、多頭飼いで1匹ずつの体調を見ていくための工夫をまとめました。

シュー 17歳 ココア 16歳 シロ 2歳
うちの3匹。シニアの2匹と、まだ若いシロです。

うちの3匹は、17歳のシュー、16歳のココア、2歳のシロ。シニアの2匹と、まだ若いシロでは、気をつけたいことも記録しておきたいことも少しずつちがいます。だからこそ、「3匹まとめて」ではなく「1匹ずつ」見ることを大切にしています。

多頭飼いで変化に気づきにくい理由

気づきにくいこと 理由
食欲の変化 ほかの子が残りを食べてしまう
飲む量の変化 水入れを共有している
おしっこ・うんちの変化 誰のものかわからない
体重の変化 毎日見ていると、少しずつの変化がわかりにくい
ストレス 猫どうしの緊張は、静かに起きていることが多い
ポイントだからこそ、多頭飼いでは「1匹ずつ」を意識した仕組みをつくってあげることが大切です。

ごはんは1匹ずつ

食べた量がわかるように

お皿は1匹に1つ決まった場所で食べるようにすると、食べ残しに気づきやすくなります
時間を決めてあげる置きっぱなしにせず、食べ終わったら片づけると、誰がどれだけ食べたかがわかります
早い子・おそい子は、はなしておそい子のお皿をほかの子が食べてしまうことも

おたがいが見えすぎない場所に

International Cat Careの解説では、ごはんの場所は何か所かに分け、ほかの猫に背中を向けずに食べられる ように置くことがすすめられています。高さを変えたり、見えない場所に置いたりするのもよい方法とされています。英国の保護団体Batterseaも、1匹ずつのごはん場所を、ほかの子からはなしてつくることをすすめています。

お水とトイレは「猫の数+1」

トイレ

International Cat Careでは、トイレは 「猫の数+1」 を、ばらばらの場所に 置くことがすすめられています。まとめて置くと、1匹がトイレの前にいるだけで、ほかの子が使いにくくなってしまうからです。

まとめて置くと… 1匹が前にいるだけで使いにくい ばらばらの場所に 3匹なら4つ(猫の数+1)
トイレは「猫の数+1」を、ばらばらの場所に。
猫の数 トイレの数のめやす
2匹 3つ
3匹 4つ
4匹 5つ

うちに必要な数と置き場所のコツは、トイレの数チェックで確かめられます。

お水

お水も、おうちのあちこちに。International Cat Careでは、お水はごはんからはなして、いくつかの部屋に置くことがすすめられています。1匹ずつの飲む量を知りたいときは、ストレスにならない範囲で、24時間だけ別々にして量る方法も紹介されています。量り方はおしっこの回数や量が増えたときのチェックポイントにまとめています。

誰のおしっこか知りたいときは

  • トイレに入るところを、そうじのついでに見ておく
  • 気になる子がいるときは、見守りカメラをトイレの近くに
  • 獣医さんにおしっこのサンプルを頼まれたら、その子だけ別の部屋で過ごしてもらう(ストレスにならない範囲で)

体重は1匹ずつ、同じ日に

多頭飼いでは、体重の記録がいちばんの手がかりになります。

  1. 量る日を決めて、全員まとめて「毎週土曜の朝ごはん前」のように決めておくと、忘れにくくなります
  2. 量り方は子ごとにそろえるだっこが平気な子はだっこ、苦手な子はキャリー、のように
  3. 名前ごとに表をつくる数字が並ぶと、1匹だけ減っている、がひと目でわかります
日付 シュー ココア シロ メモ 11/111/811/15 1匹だけ減る
名前ごとの表のイメージ。数字が並ぶと「1匹だけ減っている」がひと目でわかります。
日付 シュー ココア シロ メモ
11/1
11/8
11/15

前回からの変化を%で見るときは体重チェック、量り方のコツは嫌がる猫の体重の量り方で紹介しています。1匹だけ体重が減ってきたときは、体重が少しずつ減ってきたときに見ておきたいことも読んでみてください。

猫どうしのストレスにも目を向けて

静かなけんかのサイン

International Cat Careの解説では、猫どうしの緊張は、はっきりしたけんかにならず、静かに起きていることが多い とされています。こんなようすが挙げられています。

静かなけんかのサイン
  • じっと見つめる
  • ごはん・トイレ・寝場所への道を、さりげなくふさぐ
  • 追いかける、待ちぶせする、ひざや家具から追い出す
  • シャーッ、うなる、たたく、かむ
  • 一方が体を大きく見せて横向きに立ち、もう一方が体を低くする
じゃれあいなら
  • 静かでやさしい
  • つめを出さない
  • どちらも楽しそう
  • あとに緊張が残らない

ストレスと体調はつながっている

International Cat Careの解説では、原因がはっきりしない膀胱炎(特発性膀胱炎)は、ストレスが大きなきっかけになり、同じ家の猫とのあつれき がもっとも多い原因とされています。多頭飼いの子で起こりやすいとも紹介されています。

獣医さんに相談を猫どうしの緊張が続いているときは、ふるまいに影響する体の不調がないか、獣医さんに相談することもすすめられています。

ひとりになれる場所を

高い場所キャットタワーやたなの上
かくれられる場所箱やベッド
つめとぎ出入り口や休む場所の近くに
1匹ずつ遊ぶ時間

Batterseaの解説でも、猫どうしが無理に関わらなくても暮らせるように、十分な数の場所を用意することがすすめられています。

通院とお世話の予定

キャリーは1匹に1つ

アメリカの猫の獣医師会(AAFP)は、仲のいい子どうしでも、キャリーは1匹に1つ をすすめています。

帰ってきたあとは1匹だけ病院から帰ってきたあと、ほかの子とけんかになることがあります。そのときは獣医さんの助言にしたがって、少しずつもとの暮らしに戻すようにとされています。

予定は1匹ずつ管理

ワクチン、健康診断、つめ切り、駆虫など、何匹もいると予定がばらばらになりがちです。AAHA/AAFPのガイドラインでは、健康診断は成猫までは年に1回以上、シニアの子は半年に1回以上がすすめられているので、年齢がちがう子がいると、間隔もちがってきます。

健康診断の間隔(1年のイメージ) シューココアシロ 半年に1回半年に1回年に1回
うちでは、シニアのシューとココアは半年に1回、若いシロは年に1回が目安です。

お世話カレンダーで、1匹ずつ次の予定を確かめておくと安心です。

うちでも、シニアのシューとココアは半年に1回、若いシロは年に1回が健康診断の目安になるので、3匹で予定がずれていきます。カレンダーに1匹ずつ書いておくと、うっかり忘れを防げます。

記録するときは

ポイント多頭飼いの記録は、「名前ごとに分けて書く」がいちばんのコツです。
項目 記録のしかた
体重 週に1回、全員同じ日に、名前ごとに
ごはん 1匹ずつのお皿で、食べ残しをメモ
トイレ 気になる子がいるときだけでも、その子のようすを
ようす 「ココア:夜に鳴く」のように名前をつけて
予定 ワクチン・健康診断を1匹ずつ

ブラウザに30日分残せるまいにち記録も、よかったらつかってみてください。

まとめ

多頭飼いでは、にぎやかさの中に、1匹ずつの小さな変化がまぎれてしまいがちです。ごはんのお皿、体重の表、予定のメモを「1匹ずつ」にするだけで、気づけることがぐっと増えます。

みんなが心地よく暮らせるように、できることから少しずつはじめてみてくださいね。

この記事は、診断や治療のためのものではありません。いつもとちがう様子が続くとき、急に具合が悪くなったときは、早めにかかりつけの獣医さんに相談してください。

参考にした情報

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