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体重と体型

猫の体重はどれくらいが目安?毎日量ると何がわかるか

この記事でわかること

  • 猫の体重の目安は「何kg」よりも、体型(ボディコンディションスコア)で考えること
  • まいにちの数字はゆれるので、週ごとの流れで見ると変化に気づきやすいこと
  • 体重の記録を、獣医さんに伝わる形で残すコツ

「うちの子、ちょっと重いかな?」「このくらいで大丈夫?」と、体重計の数字を見て迷うこと、ありますよね。

猫の体重は、猫種や骨格、性別によって大きくちがいます。小柄な子と大きな骨格の子では、同じ「ちょうどいい体型」でも体重は何kgも変わることがあります。

ほかの子の体重と比べるよりも、うちの子の体型と、うちの子自身の体重の流れを見てね。それが近道だよ。

この記事では、体型の見方と、記録をつけるとわかることをまとめました。

体重の「ちょうどいい」は、体型で見る

ボディコンディションスコア(BCS)ってなに?

動物病院でよく使われるのが、ボディコンディションスコア(BCS)という体型の目安です。見た目とさわった感じから、やせすぎ〜太りすぎを段階で表します。

スケールは2種類あって、どちらを使っているかで数字の意味が変わります。

スケール やせすぎ 理想 太りすぎ
5段階 1 3 5
9段階 1 5(4〜5) 9
記録するときは同じ子でも、5段階なら「3」、9段階なら「5」と数字がちがいます。「3/5」「5/9」のように、何段階での数字かもいっしょに書いておくと安心です。

コーネル大学の猫の健康センターでは、猫の肥満は「標準より20%以上重い状態」とされることが多いと紹介されています。また、受診する猫の半数くらいが太りぎみ〜肥満だという獣医師の見立ても紹介されていて、ぽっちゃりはとても身近なテーマです。

おうちでできる体型チェック

おうちでは、この3つを見てあげましょう。

  • 上から見る:肋骨のうしろで、ほんのりくびれているか
  • 横から見る:おなかが、うしろ足のほうへ少し引きあがっているか
  • さわる:肋骨に手のひらを広げてあてたとき、うすい脂肪ごしに骨がわかるか
やせぎみ ちょうどいい ほんのりくびれ 太りぎみ
上から見た体型のイメージ。肋骨のうしろの「ほんのりくびれ」を見てあげます。

さわった感じは、自分の手の甲にたとえるとわかりやすいです。

こぶしゴツゴツなら、やせぎみのサイン
手の甲手のひらを平らにしたときの手の甲くらいなら、理想に近い
手のひら側やわらかくて骨がわかりにくいなら、太りぎみのサイン

図を見比べながら5段階で確かめたいときは、体型チェックをつかってみてくださいね。

ポイント「何kg」よりも、上から・横から・さわっての体型で、ちょうどいいかを見てあげましょう。

まいにち量ると、何がわかる?

まいにちの数字は、ゆれるもの

体重は、ごはんを食べたあと、お水を飲んだあと、トイレのあとなどで、1日の中でも少しずつ変わります。だから、きのうと今日の数字を比べて一喜一憂しなくて大丈夫です。

大切なのは、同じ条件で量って、週ごと・月ごとの流れを見ること。たとえば「朝ごはんの前に、同じ体重計で」と決めておくと、ゆれが小さくなって流れが見えやすくなります。

イメージ 体重 日にち → まいにちの数字 週ごとの流れ
まいにちの数字は上下にゆれます。週ごとの流れで見ると、ゆっくりした変化が見えてきます。

ゆっくりの変化ほど、気づきにくい

体重の減りは、病気のサインとして早めにあらわれることがあると、多くの獣医系の情報源で紹介されています。ところが、少しずつ減っていく変化は、毎日いっしょにいる家族ほど気づきにくいものです。ふわふわの長毛さんだと、見た目ではなおさらわかりません。

英国の動物病院チャリティPDSAも、ゆるやかな体重の減りは見逃しやすいので、おうちで定期的に量ることをすすめています。

何%変わったかで考える

体重の変化は「何g」よりも 「何%」 で考えると、体の大きさに関係なく比べやすくなります。

VCA動物病院グループの解説では、脱水などではない状態で、ふだんの体重の 10%をこえて減る のは、医学的に意味のある減り方とされています。そして、減るスピードが速いほど心配が大きい、とも書かれています。

ふだんの体重 5%にあたる量 10%にあたる量
3.0kg 150g 300g
4.0kg 200g 400g
5.0kg 250g 500g
4kgの子なら、400gで10% 400g =10% ふだんの体重 4kg
人の感覚だと「たった400g」でも、猫にとっては大きな変化です。

4kgの子なら、400gの変化が10%。人の感覚だと「たった400g」に思えますが、猫にとっては大きな変化です。

10%に届かなくても「なんだか減ってきた」と感じたら、早めに獣医さんに相談して大丈夫です。

前回からの変化を%で計算したいときは、体重チェックが便利です。

ポイント同じ条件で量って、週ごと・月ごとの流れと何%変わったかで見てあげましょう。

どのくらいの頻度で量ればいい?

ヒルズのおうちでの量り方の解説では、子猫は2週間に1回、だいたい生後6か月をすぎて大人の体格に近づいたら月に1回、という目安が紹介されています。

これは「最低限このくらい」の目安として考えて、気になることがあるときや、シニア期に入ったら、もう少しこまめに量るのもおすすめです。アメリカの動物病院協会(AAHA)と猫の獣医師会(AAFP)のライフステージのガイドラインでも、シニアの猫では体重の減りと増えの両方を見ていくことが大切とされています。

子猫2週間に1回(成長の確認)
大人の猫月に1回〜
シニア・気になることがあるとき週に1回など、獣医さんと相談して

量り方のコツは、嫌がる猫の体重の量り方にまとめています。

記録するときは

体重の記録は、数字だけでなく「どんな条件で量ったか」もいっしょに残すと、あとから見返したときや、獣医さんに見せるときにぐっと役立ちます。

記録しておきたい項目

体重の記録 日付・時間11/1 朝7時 体重4,120g 量った条件ごはん前/トイレのあと 量り方だっこして差し引き/キャリーごと 体型(BCS)5/9 ひとことメモ最近おかわりが多い、など
記録しておきたい項目と、書き方の例です。
記録のコツ できれば同じ体重計で:体重計がかわると、それだけで数字がずれることがあります。
グラムまで書く:猫にとっては100gも大きな変化。小さな単位で残しておくと流れが見えます。
体型の写真もときどき:AAHA/AAFPのガイドラインでも、上からと横からの写真が、体型の変化を追うのに役立つとされています。

ブラウザに30日分の記録を残せるまいにち記録も、よかったらつかってみてください。

太りぎみ・やせぎみかな、と思ったら

自己判断でごはんを大きく減らさないで体型が気になっても、いきなりごはんを大きく減らすのはやめておきましょう。コーネル大学の解説でも、急な食事制限は肝臓の病気(肝リピドーシス)の心配があるため、減量は獣医さんのもとで、1週間に体重の1〜2%くらいのゆっくりしたペースで進めることがすすめられています。

ごはんの量の考え方は、ごはんの量の目安で、体重からおおよそのカロリーを確かめられます。ただ、必要な量は年齢や体質、避妊・去勢などでも変わるので、最終的には獣医さんといっしょに決めてくださいね。

まとめ

猫の体重は、ほかの子と比べるより、うちの子の体型と、うちの子自身の数字の流れを見てあげることがいちばんです。

同じ条件で量って、グラム単位で記録しておくと、小さな変化にも早めに気づけます。「あれ?」と思ったときに見せられる記録があると、獣医さんへの相談もぐっとスムーズになりますよ。

この記事は、診断や治療のためのものではありません。いつもとちがう様子が続くとき、急に具合が悪くなったときは、早めにかかりつけの獣医さんに相談してください。

参考にした情報

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