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シニア猫

猫の介護のはじめ方|寝たきり・トイレの手伝いと部屋の工夫

この記事でわかること

  • 寝床・トイレ・ごはんとお水の置き方の工夫
  • 体をきれいに保つこと、床ずれを防ぐ寝床
  • 獣医さんといっしょに進めたいこと、すぐに相談したいとき

だんだん高いところに上らなくなって、寝ている時間が長くなって。トイレに間にあわないことが出てきたり、ごはんのお皿まで行くのがゆっくりになったり。年を重ねた子と暮らしていると、「そろそろ、手伝ってあげたほうがいいのかな」と思う日が来ます。

この記事では、コーネル大学の猫の健康センターなどの解説をもとに、おうちでできる介護のはじめ方 をまとめました。介護は、獣医さんと相談しながら、うちの子に合った形で進めるのがいちばんです。

介護のお部屋の工夫寝床:厚くやわらかくトイレふちが低いごはん・お水寝床の近くに段差にスロープ床はすべらないマット移動のきょりを、短く・平らに暖房は熱くしすぎない(やけどに注意)
コーネル大学の猫の健康センター、VCA、Cat Friendlyの解説をもとにしたイメージです。

まずは獣医さんに相談

コーネル大学の猫の健康センターの解説では、シニアの子は、急でもゆっくりでも、ようすや体調の変化があれば、早めに動物病院へ とされています。動きにくくなった理由が、関節の痛みなど、治療で楽にしてあげられるもののこともあります。

ポイント介護をはじめる前に、一度、獣医さんに「いま、どんな状態か」「おうちで何をしてあげるとよいか」を聞いておきましょう。痛みのケアや、おしっこの手伝いが必要かどうかなど、うちの子に合わせた方法を教えてもらえます。

寝床の工夫

  • やわらかく、厚みのある寝床:VCAの解説では、動けない子には、床ずれを防ぐために、低反発マットなど厚くやわらかい寝床がすすめられています
  • 汚れても替えやすく:上に替えやすい毛布をかけて、下にペットシーツを敷くと、マットが汚れにくい(VCA)
  • すきま風の当たらない所に:コーネル大学の解説より
  • 熱くなりすぎないように:コーネル大学の解説では、すばやく動けない猫は、熱すぎるものでやけどをすることがある、とされています

VCAの解説では、やわらかい寝床とあわせて、体の向きをこまめに変える ことや、関節をやさしく動かす運動が、床ずれを防ぐためにすすめられています。どのくらいの間隔で向きを変えるか、どう動かすかは、うちの子の状態に合わせて獣医さんに教えてもらいましょう。

ふかふかの寝床と、すぐそばのお水。それだけで、ずいぶん楽なんだ。ときどき、向きを変えてくれるとうれしいな。

トイレの手伝い

  1. ふちの低いトイレにコーネル大学の解説では、トイレに入りにくい子には、ふちのとても低いトイレを使うか、トイレのまわりに新聞紙を敷く方法が紹介されています
  2. 寝床の近くに各階や、寝床のすぐ近くに置いて、移動を短くします
  3. 汚れたらやさしくきれいにVCAの解説では、数時間ごとにおしっこやうんちで汚れていないかを確かめて、刺激の少ない方法でやさしくきれいにするようにすすめられています。洗うものは、獣医さんにすすめられたものを使いましょう
  4. おしっこが出ているかを見るVCAの解説では、寝床がぬれていても、おしっこがちゃんと出きっているとはかぎらない、とされています。おしっこを出す手伝いが必要かどうかは、獣医さんに相談して決めてください
ふちの高さを低くふちが高いと大変低いと入りやすい
コーネル大学の猫の健康センターの解説をもとにしたイメージです。

ごはん・お水・お手入れ

ごはんコーネル大学の解説では、ごはんやお水は何か所かに置いて、行きやすくするようにすすめられています
お水シニアの子は、いつでもきれいなお水を飲めることが特に大切(コーネル大学)
ブラッシング自分で毛づくろいしにくくなったら、人の手でお手伝いを(コーネル大学)

食べる量が減ってきたときの工夫は、シニア猫のごはんでまとめています。お部屋づくりのくわしい工夫は、シニア猫が暮らしやすい部屋づくりもどうぞ。

相談したいとき・すぐに動物病院へ行きたいとき

こんなときは様子見
  • ゆっくりでも、自分で食べて、トイレに行けている
  • 寝床で落ち着いて眠れている
こんなときは相談を
  • トイレに間にあわないことが増えた
  • 皮ふが赤い、ただれている(おしっこで汚れる所など)
  • 寝床に当たる所の毛がうすい、傷がある
  • 食べる量・飲む量が減ってきた
  • 痛がる、さわられるのをいやがる
すぐに動物病院へ
  • おしっこが出ていない、トイレで力んでも出ない
  • まる1日ほとんど食べない、お水も飲まない
  • 呼吸が苦しそう、ぐったりしている
  • けいれんする、急に立てなくなった
PDSAの解説では、おしっこが出せない状態は命にかかわるため、すぐに診てもらう必要がある、とされています。夜間や休日でも連絡してください。

記録するときは

  • 食べた量・飲んだ量
  • おしっこ・うんちの回数と、出たかどうか([トイレ早見表](/tools/toilet-chart/))
  • 寝床をきれいにした時間、体の向きを変えた時間
  • 皮ふのようす(赤み・傷)
  • お薬の時間

介護の記録は、家族で分担するときにも役立ちます。通院メモで整理しておくと、受診のときに伝えやすくなります。アプリのmofuwariなら、毎日の記録をひとつにまとめて、獣医さんに見せられる形で残せます。

まとめ

猫の介護は、まず獣医さんに相談して、うちの子に合った方法を教えてもらうところからはじめましょう。厚くやわらかい寝床、ふちの低いトイレ、寝床の近くのごはんとお水。体をきれいに保って、向きを変えてあげて。おしっこが出ないとき、食べない・飲まないときは、すぐに動物病院へ。ひとりでがんばりすぎず、家族や獣医さんに頼りながら、いっしょの時間を大切にしてくださいね。

この記事は、診断や治療のためのものではありません。いつもとちがう様子が続くとき、急に具合が悪くなったときは、早めにかかりつけの獣医さんに相談してください。

参考にした情報

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