うんちでわかること|便秘・下痢のチェックと受診の目安
この記事でわかること
- うんちの回数と、かたさを7段階で見るものさし
- 色やまじっているもので気をつけたいこと
- 便秘・下痢のサインと、すぐ連絡・早めに相談の目安
トイレそうじのとき、うんちをちらっと見るだけで、うちの子のおなかの調子がわかることがあります。かたいかな、やわらかいかな、いつもとにおいがちがうかな。そんな小さな気づきが、体調の変化に早く気づくきっかけになります。
この記事では、うんちのかたさを7段階で見るものさし と、便秘・下痢のサイン、すぐに動物病院に連絡したいときの目安をまとめました。
うんちの「いつもどおり」を知ろう
英国の動物病院チャリティPDSAの解説では、多くの猫は 1日に1〜3回くらい うんちをするとされています(子猫はもっと多いことも)。アメリカの動物病院グループVCAの解説では、多くの猫は1日に1回くらいで、ごはんの時間に合わせて出ることが多いとされています。
回数は、年齢やごはんの内容でも変わります。なので、「何回ならふつう」と決めるより、うちの子のいつものペースからの変化 に気づけるようにしておくのが大切です。PDSAでも、うんちの習慣が変わったときは獣医さんに相談するように、とされています。
かたさは7段階のスコアで
獣医さんやフードメーカーが使う、うんちのかたさの7段階のスコア(Purina Instituteの便スコア)があります。このサイトのトイレ早見表でも、このスコアをやさしいことばにして使っています。
Purina Instituteのスコア表では、それぞれこんなふうに説明されています。
- 1:とてもかたくて乾いていて、ころころの粒。出すときに力みが必要
- 2:かたすぎず弾力があり、ふしが見える。拾ってもほとんど残らない(理想)
- 3:ふしはほとんどなく、表面がしっとり。少しあとが残るけれど、形はくずれない
- 4:とてもしめっていて、形はあるけれど、拾うと形がくずれる
- 5:しめっていて、細長い形より山のように積もる
- 6:形がなく、点々や小さな山になる
- 7:形がなく、水たまりのように広がる
色や、まじっているもの
アメリカの獣医系サイトPetMDの解説では、黒くてタールのようなうんち は、胃や小腸など、消化管の上のほうで出血して、血が消化されてから出てきたときに見られるとされています。鮮やかな赤い血 は、大腸やおしりのまわりなど、消化管の終わりのほうのトラブルのサインとされています。
PetMDでは「うんちの血は、見過ごさないで」としていて、血が多い、何度も吐く、ひどい下痢、痛そう・ぐったりしている、とても若い・とても高齢、といったときは、すぐに受診するようにすすめています。ほんの少しの血で元気なときも、続くようなら早めに受診を、とされています。
便秘のサイン
コーネル大学の猫の健康センターの解説では、便秘は「かたく乾いたうんちが、なかなか出ない・出しにくい状態」とされています。毛をたくさん飲みこむこと、異物や腫瘍、神経や筋肉の病気、薬の副作用などが原因になることがありますが、はっきりした原因が見つからないことも多いそうです。
PDSAの解説では、便秘のサインとして、こんなことが挙げられています。
- いつもより長く力んでいるのに、あまり出ない
- トイレに何度も出たり入ったりする
- とてもかたい・小さいうんち、または少しの水っぽいうんちしか出ない
- するときに鳴く(痛そう)
- うんちやおしりのまわりに血がつく、おしりをよくなめる
- おなかをさわると嫌がる、背中を丸めている
- 元気がない、吐く、食べる量が減る
VCAの解説では、前のうんちから48〜72時間たっても出ない ときは、獣医さんにみてもらうようにすすめられています。PDSAの解説では、うんちが出にくそうなときは、すぐに獣医さんに相談するように、とされています。関節の痛みや脱水、太りすぎなども便秘の原因になることがあるとVCAは挙げているので、シニアの子は特に気にかけてあげましょう。
VCAの解説では、かたいうんちのかたまりのまわりから、少しだけ水っぽいうんちが出てきて、下痢とまちがえられることもあるとされています。「下痢かな?」と思っても、何度も力んでいるときは便秘のこともあるので、ようすをよく見てあげましょう。また、PDSAの解説では、便秘のお薬は獣医さんのアドバイスのもとでだけ使うように、とされています。
下痢のサイン
PDSAの解説では、元気で食欲もある子の軽い下痢で、24時間以内のものなら、まずはおうちで見守れることもあるとされています。そのうえで、こんなときは獣医さんに連絡を、とされています。
- 元気・食欲がいつもどおり
- 軽い下痢で、24時間以内
- お水を飲めている
- ただし、子猫とシニアの子は相談を
- 24時間でよくならない、悪くなっている
- 吐く、ぐったりしている、食べない
- 血や粘液がまじる
- おなかを痛がる
PDSAでは、子猫やシニアの子の下痢は、脱水しやすいので、いつでも獣医さんに相談するように とされています。おうちでは、お水をいつでも飲めるようにしておきましょう。また、自己判断でごはんを抜かないこと、前にもらった薬や人の薬をあげずに、薬は必ず獣医さんに確かめてから使うことも大切です。
受診の目安をまとめると
- トイレで何度も力んでいるのに、出ていない(おしっこかうんちか、わからないときも)
- 黒くてタールのようなうんち、血がたくさんまじる
- 下痢と嘔吐が続く、ぐったりしている
- おなかがはっている、さわると強く痛がる
記録するときは
うんちの記録は、トイレそうじのついでに、さっとつけられる形にしておくのが続けるコツです。
- かたさはスコアの番号で:「2」「4」など、番号ひとつで残せます
- 回数と時間:「1日0回」の日も書いておくと、何日出ていないかがすぐわかります
- 気になったら写真を:色や血のまじり方は、ことばより写真のほうが伝わります
- ごはんの変化もいっしょに:フードを変えた日、おやつをあげた日もメモしておきましょう
かたさと色を選ぶと記録用のひとことが出るトイレ早見表や、獣医さんに見せられるメモが作れる通院メモも使ってみてください。おしっこの見方もいっしょに知りたいときは、猫のおしっこ・うんちの記録でわかることにまとめています。
まとめ
うんちは、うちの子のおなかからのお便りです。回数と、かたさのスコア、色をさっと見て、ひとことメモを残すだけで、「いつもとちがう」に早く気づけます。力んでいるのに出ないとき、黒いうんちや血が多いとき、ぐったりしているときは、様子を見ずにすぐに動物病院へ。覚えておいてくださいね。
この記事は、診断や治療のためのものではありません。いつもとちがう様子が続くとき、急に具合が悪くなったときは、早めにかかりつけの獣医さんに相談してください。
参考にした情報
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