動物病院に行く前にまとめておくこと|症状メモ・写真・動画の残し方
この記事でわかること
- 獣医さんに伝わりやすい症状メモの書き方(いつから・どのくらい・どんなふうに)
- おうちでのようすを写真・動画で残すコツ
- 持ち物とキャリーの準備のチェックリスト
診察室に入ると、うちの子のことが心配で、聞きたかったことや伝えたかったことがすっと頭から抜けてしまう。帰り道に「あ、あれも言えばよかった」と思うこと、ありませんか?
猫は病院ではおうちとちがうようすになりやすく、診察台の上ではふだんの姿を見せてくれないことも多いです。だからこそ、おうちでのようすを伝えられるのは、いつもそばにいる飼い主さんだけ。受診の前に少しだけ準備しておくと、獣医さんにぐっと伝わりやすくなります。
症状メモは「いつから・どのくらい・どんなふうに」
メモに書いておきたいこと
いちばん役立つのは、気になることを具体的に書いたメモ です。テキサスA&M大学の獣医学部も、忘れないように質問を前もって書いておくことをすすめています。
| 項目 | 書き方の例 |
|---|---|
| 何が気になるか | 吐く/食べない/トイレに何度も行く |
| いつから | 3日前の夜から |
| どのくらい | 1日に2回、朝ごはんのあと |
| どんなふうに | 毛玉ではなく、フードがそのまま出てくる |
| 変化 | きのうより回数が増えた |
| ほかのようす | 元気はある、お水はよく飲む |
| ごはん | フードの名前と1日の量、最後に食べた時間 |
| お水 | 飲む量が増えた・減った(わかれば量も) |
| おしっこ・うんち | 回数、量、色、かたさ |
| 体重 | 最近の記録 |
| 心当たり | フードを変えた、引っ越し、新しい子が来た など |
| 飲んでいる薬・サプリ | 名前と量 |
テキサスA&M大学の解説でも、食べているフードの種類と量、いまの薬、これまでの検査結果などを持っていくこと(はじめての病院なら事前にメールで送ることも)がすすめられています。
聞きたいことも書いておく
- 家でようすを見ていいのは、どんなときまでですか?
- どうなったら、すぐに連れてきたほうがいいですか?
- 次はいつ来ればいいですか?
- おうちで記録しておいたほうがいいことはありますか?
質問に答えていくだけで伝えたいことが整理できる通院メモも、よかったらつかってみてください。
写真で残しておきたいもの
写真は、言葉ではうまく説明しにくいことを伝えてくれます。
うんちのかたさやおしっこの様子は、トイレの記録でわかることでもくわしく紹介しています。
動画は、診察室で見られない姿を伝えてくれる
せき、くしゃみ、歩き方、トイレでのようすなどは、診察室ではなかなか見られません。動画があると、獣医さんがおうちでのようすをそのまま見ることができます。
動画の撮り方のコツ
動物用医薬品メーカー・ゾエティスの解説では、獣医さんに見せる動画について、こんなコツが紹介されています。
- 明るい部屋で照明をつけて、カーテンも開けて
- ブレないように三脚や、本に立てかけるなどしてスマホを固定
- からだ全体が入るように一部分だけでなく、全身が映るくらいの距離から
- おうちのリラックスした場所で
- 2分以内に大事なところだけ残して、短く
- 音も大事なとき鳴き声やせきの音は、安全な範囲で近づいて
撮っておくと役立つ場面の例
| 気になること | 撮りたい場面 |
|---|---|
| せき・くしゃみ・呼吸 | その最中のようすと音 |
| 歩き方・足を気にする | 歩く、ジャンプする、段差をのぼる |
| トイレ | トイレに入ってから出るまで(何度も行く、力むなど) |
| けいれんのような動き | 安全を確保したうえで、そのようす |
| 吐く前後 | 吐くまえのようす |
おしっこのサンプルを頼まれたら
おしっこの検査がありそうなときは、事前に病院へ「おしっこを持っていったほうがいいですか?」と聞いておくと安心です。PDSAやInternational Cat Careでも、できればおしっこのサンプルを持っていくことがすすめられています。
持ち物とキャリーの準備
持ち物チェックリスト
- 症状メモ・聞きたいことのメモ
- 写真・動画(スマホにすぐ出せるように)
- 体重や、トイレ・お水の記録
- これまでの検査結果、ワクチンの証明書(はじめての病院なら特に)
- いまの薬・サプリ(現物や写真)
- フードのパッケージの写真
- おしっこ・うんちのサンプル(頼まれたとき)
- キャリーにかけるタオル、ペットシーツ
キャリーの準備
アメリカの猫の獣医師会(AAFP)は、キャリーについてこんなことをすすめています。
- 上のふたが外せるかたいキャリー だと、診察のときに猫を中に入れたまま診てもらいやすい
- 1匹に1つのキャリー:仲のいい子どうしでも、別々に
- ふだんからキャリーを出しておく:なじみの毛布やおやつを入れて、少しずつ慣らす
- 移動中はタオルでおおう:見えるものや音を少なくして落ち着けるように
- 車では、座席の足もとなど安定した場所に固定
- 移動中はキャリーを開けない:鳴いていても、やさしく声をかけてあげて
帰ってきたあと、ほかの猫とけんかになる、ようすがちがうといったことがあれば、それも次の受診のときに伝えたい情報です。
記録するときは
受診のあとも、記録は続きます。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| 受診日・病院 | 11/3 ◯◯動物病院 |
| 言われたこと | 2週間後に再検査 |
| 薬 | 名前、量、回数、いつまで |
| おうちで見ること | 食欲、吐く回数 |
| 次の予定 | 11/17 再診 |
体重の流れは体重チェック、毎日のようすはブラウザに30日分残せるまいにち記録でもつけられます。
まとめ
診察室では見られない、おうちでのうちの子の姿。それを伝えられるのは、いちばん近くにいる飼い主さんです。メモと写真と動画を少しずつ用意しておくだけで、受診がぐっと落ち着いたものになりますよ。
この記事は、診断や治療のためのものではありません。いつもとちがう様子が続くとき、急に具合が悪くなったときは、早めにかかりつけの獣医さんに相談してください。
参考にした情報
- Texas A&M University School of Veterinary Medicine「Preparing Your Cat For A Visit To The Veterinarian」
- American Association of Feline Practitioners「Getting Your Cat to the Veterinarian」
- Zoetis Petcare 獣医さんに見せる猫の動画の撮り方(ブログ記事)
- International Cat Care「Increased thirst and drinking」
- PDSA「Urine problems in cats」
- PDSA「What to do if your cat/dog can't pee」
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