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ねこ写真の撮り方

黒猫・白猫・柄の猫をきれいに撮るには|明るさの補正(露出補正)の考え方

この記事でわかること

  • 黒猫・白猫が思った色で写らない理由(カメラは「まんなかの明るさ」に合わせたがる)
  • 黒い毛はマイナス、白い毛はプラスに補正するのが基本
  • 白黒や三毛など、柄の猫をきれいに撮るためのコツ

つやつやの黒猫を撮ったのに、写真ではなんだか灰色っぽい。まっ白な毛の子を撮ったら、くすんだ色になってしまった。黒猫や白猫と暮らしている飼い主さんなら、一度は「実物のほうが、ずっときれいなのに……」と思ったことがあるかもしれません。

これは、撮り方がへたなわけではありません。カメラには、明るさを「まんなか」に合わせようとするくせ があるからです。そのくせを知って、明るさを少しだけ補正してあげると、黒い毛は黒く、白い毛は白く、きれいに残せるようになります。

この記事では、黒猫・白猫・柄の猫をきれいに撮るための、明るさの補正(露出補正)の考え方をまとめました。

カメラは「まんなかの明るさ」にしたがる

どうして黒猫が灰色っぽくなるの?

マイナビニュースの写真家による解説では、カメラは白猫を「まぶしい」と感じて暗めに、黒猫を「暗い」と感じて明るめに撮ってしまう、と説明されています。カメラは、画面が まんなかくらいの明るさ になるように明るさを決めようとするからです。

Panasonicの解説でも、白いものが多い画面では、カメラの自動の明るさが暗いほうへ働き、白いものが灰色っぽくなる、とされています。反対に、黒いものが多い画面では明るくするほうへ働く、と説明されています。

白い毛の子カメラまかせ+に補正:白く黒い毛の子カメラまかせ−に補正:黒く
カメラまかせだと、白い毛も黒い毛も「まんなかの明るさ」に近づいて、灰色っぽくなりがちです。

つまり、黒猫が灰色っぽく写るのは「黒が多いから明るくしなきゃ」とカメラががんばった結果、白猫がくすんで写るのは「白が多いから暗くしなきゃ」とがんばった結果なのです。

明るさの補正:黒はマイナス、白はプラス

カメラの明るさのくせを、自分でもどしてあげるのが 露出補正 です。RICOH IMAGINGのQ&Aでは、白っぽいものは暗く写りやすいのでプラス側に、黒っぽいものは明るく写りやすいのでマイナス側に調整する、と説明されています。マイナビニュースの解説でも、「白を白く撮るには明るく」「黒を黒く撮るには暗く」補正することがすすめられています。

黒い毛白い毛−2−10+1+2暗くカメラまかせ明るく
まんなかの0がカメラまかせ。黒い毛の子はマイナス側へ、白い毛の子はプラス側へ、少しずつ動かします。

どのくらい動かすかは、毛色の面積や光、カメラによって変わります。まずは 少しだけ 動かして、画面を見ながら調整するのがおすすめです。

補正はもとにもどしておくマイナビニュースの解説では、露出補正は変えるまでその値のまま残るので、場面ごとに調整するように、とされています。iPhoneでも、Appleのサポートページによると「設定を保持」で露出調整をオンにしていると、カメラを開きなおしても露出がリセットされません。べつの場面を撮るときは、補正がそのままになっていないか確かめてくださいね。

スマホでは、タップする場所でも明るさが変わる

Appleのサポートページでは、iPhoneのカメラは タップした場所に、ピントと露出の設定が表示される と説明されています。タップしたところを手がかりに明るさが決まるので、黒い毛のところ・白い毛のところ、どこをタップするかで写真の明るさが変わることがあります。

まずはねこの目のあたりをタップしてピントを合わせ、そのあと明るさのつまみを、黒い毛の子なら少し下に、白い毛の子なら少し上に動かしてみましょう。

毛色ごとのコツ

黒い毛の子少しマイナスに。目にピントと光を
白い毛の子少しプラスに。白くとびすぎないように
柄の猫白い部分がとばないところを目安に
クリーム・茶色の子カメラまかせでも写りやすい。好みで少し調整

黒い毛の子

黒い毛の子は、カメラまかせだと明るくされすぎて、灰色っぽく写りがちです。少しマイナス にすると、黒が黒らしく、毛並みのつやも出やすくなります。マイナビニュースの解説でも、マイナスの補正は毛並みの質感を出したいときに向いているとされています。

黒い毛の子で大切なのは、目 です。顔全体が暗いと、表情がわかりにくくなります。やわらかい光が顔の正面か横から当たる場所で撮ると、目にきらっと光が入りやすくなります。ピントは目に合わせましょう。

Cats Protectionの解説では、毛の色と対比になる背景を選ぶことがすすめられています。ニコンの解説でも、黒い猫や白い猫は、光やボケを使って背景から浮かびあがらせる工夫が紹介されています。黒い毛の子なら、明るい色のクッションやベージュのラグの上などが、すっきり見えます。

白い毛の子

白い毛の子は、カメラまかせだと暗くされすぎて、くすんだ灰色っぽい色に写りがちです。少しプラス にすると、白が白らしく、ふんわりした雰囲気になります。白い毛の子は、プラスにするだけで、写真の印象がぐっと明るくなることが多いです。

ただ、プラスにしすぎると、こんどは毛並みが白くとんで、のっぺりしてしまいます。毛の1本1本の流れが見えているかを、画面で確かめながら調整しましょう。直射日光のような強い光より、レースカーテンごしのやわらかい光のほうが、白い毛のふわふわ感がきれいに出ます。Adobeの解説でも、やわらかい光は影やハイライトがやわらかくなるとされています。

背景は、白いシーツよりも、少し色のある布や、木の床などのほうが、白い毛が浮かびあがって見えます。

クリーム色・茶色の子

クリーム色や茶色の毛の子は、まっ黒やまっ白にくらべると「まんなかの明るさ」に近いので、カメラまかせでも思った色に近く写りやすい毛色です。クリーム色や茶色の子は、ふんわりさせたいなら少しプラス、毛並みのこさを出したいなら少しマイナス、と好みで調整してみてください。

柄の猫(白黒・三毛・キジ白など)

白と黒がまざった柄の猫は、いちばんむずかしい毛色です。白い部分と黒い部分で明るさの差が大きく、どちらかに合わせると、もう片方がとんだり、つぶれたりしやすいからです。

カメラは画面全体の明るさを見て決めるので、白い部分が多く写るか、黒い部分が多く写るかでも、写真の明るさが変わります。

うまくいきやすいこと
  • レースカーテンごしなど、やわらかい光で撮る
  • まず目をタップして、白い部分がとばないところまで明るさを合わせる
  • 何枚か、明るさを少しずつ変えて撮っておく
むずかしくなりやすいこと
  • 直射日光で、白と黒の差がとても大きい
  • 白い部分が白くとんで、模様が見えない
  • 黒い部分だけに合わせて、全体が明るくなりすぎる
ポイント柄の猫は、白い部分の毛並みが残っているか をひとつの目安にすると調整しやすくなります。やわらかい光の中で撮ると、白と黒の明るさの差がやわらいで、どちらの色もきれいに残しやすくなります。
  1. やわらかい光の場所を選ぶ直射日光をさけて、窓の近くやレースカーテンごしに
  2. 目をタップしてピントを合わせるまずは表情がいちばん大切です
  3. 毛色に合わせて明るさを動かす黒が多い子は少しマイナス、白が多い子は少しプラス
  4. 何枚か、明るさを変えて撮るあとで見くらべて、いちばん毛並みがきれいな1枚を選びます
  5. うまくいった補正をメモするうちの子の毛色に合う補正がわかってきます
黒い毛だって、つやつやなんだから。ちょっとマイナス で、ほんとうの色で撮ってね。

フラッシュは、ねこをびっくりさせてしまうので使わないでくださいね。暗いときは、部屋の明かりを足したり、明るい窓辺で撮ったりしましょう。お部屋での光の選び方や設定の基本は、お部屋のねこをふんわり撮るカメラ設定のコツにまとめています。

記録するときは

毛色ごとのちょうどいい補正は、うちの子ごと、お部屋ごとにちがいます。うまく撮れたときの明るさの補正を書きとめておくと、次も同じように撮れるようになります。

項目 例
日付・時間 11/2 午後2時
場所・光 寝室の窓辺、レースカーテンごし
毛色・写った面積 白い部分が多め
明るさの補正 +0.3
背景 ベージュのラグ
ひとこと 白い毛並みがちょうど残った

明るさ別の設定の目安は、ねこ写真の設定ガイドでも見られます。

まとめ

黒猫や白猫が思った色で写らないのは、カメラが明るさを「まんなか」に合わせようとするからです。黒い毛の子は少しマイナス、白い毛の子は少しプラス。柄の猫は、やわらかい光の中で、白い部分の毛並みが残るところを目安に調整してみてください。

うちの子のほんとうの毛色を、いちばんきれいな姿で残してあげられますように。

この記事は、診断や治療のためのものではありません。いつもとちがう様子が続くとき、急に具合が悪くなったときは、早めにかかりつけの獣医さんに相談してください。

参考にした情報

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